Design Gallery 1953

The 693rd Design Gallery 1953 Exhibition “Field of Intelligence and Beauty of Books: Works by Akiko Moriyama”

この度、日本デザインコミッティーでは、第693回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、デザインジャーナリスト・森山明子の仕事を紹介する展覧会「本の知と美の領域vol.2 – 森山明子の仕事」を開催いたします。

森山明子は、デザイン雑誌「日経デザイン」の創刊に携わり、以降、デザインをジャーナリストの立場から 俯瞰して見続けてきました。
その長年に亘る活動の中で、森山は多くのクリエーターとの接点を持ち、彼らの活動や仕事を編集して世送り出すという仕事に近年、力を注いています。
独自の視点によるクリエーターへの入念なインタビューは、そのクリエーターの内面を透かし見ることが出来るほど精緻に編まれる書籍作りへと繋がっています。
本企画展では、そうした仕事の中から、前衛いけばな作家・中川幸夫、写真家・石元泰博、そしてテキスタイルプランナー・新井淳一の3クリエーターの仕事をまとめた書籍を中心に、森山明子の世界をご紹介したいと思います。

展覧会によせて

展覧会「本の知と美の領域」シリーズ第二回は、
デザインジャーナリスト森山明子さんの展覧会です。
森山さんの著書『新井淳一—布・万華鏡』を読んで、
その真理探求の態度に感銘を受け、心揺さぶられ、
“デザインジャーナリスト”の展覧会を企画したいと考えました。

この度の展覧会では、中川幸夫、石元泰博、新井淳一という
3人のクリエーターの書籍を中心に、森山さんの活動をご紹介いたします。
また、隣接する書籍のコーナーで、森山さんの手がけた書籍を
展示、販売いたします。それはこれらの本が、
デザインジャーナリスト森山明子の作品だからです。
更には、この展覧会に向けて制作した、タブロイド版の
『デザイジャーナリズム新聞』を会場で販売いたします。

会場構成のモティーフは、写真家の山田脩二さん撮影による
森山さんのゲストルーム「杉並黒の部屋」の写真を拝借しました。
ご来場いただきましたみなさまに、森山さんの思考が紡がれている空間を、
(たとえそれが出力による複製であったとしても)体感していただくことが、
森山さんの思想に迫ることができる方法ではないかと考えました。

会場グラフィックとデザインジャーナリズム新聞のデザインは、
「本の知と美の領域」第一回にご登場いただきました
グラフィックデザイナーの白井敬尚さんにお願いしました。
展覧会”本の知と美の領域”は、時を横断し、シンクロし、更新していきます。

平野敬子 展覧会企画・構成

展覧会概略

  • タイトル:第693回デザインギャラリー1953企画展「本の知と美の領域vol.2 – 森山明子の仕事」
  • 会期:2013年3月20日(水)〜2013年4月15日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
  • 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 協力:山田脩二、白井敬尚
  • 企画・会場構成:平野敬子
  • 協賛:CDL

森山明子

略歴(Moriyama Akiko/デザインジャーナリスト 武蔵野美術大学教授)
1953年新潟県生まれ。1975年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。特許庁意匠課審査官、財団法人国際デザイン交流協会勤務をへて、1986年日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。「日経デザイン」の創刊にかかわり、1993–98年同誌編集長。1998年から現職、デザイン情報学科所属。NHKハート展詩選考委員、グッドデザイン賞審査副委員長、芸術工学会副会長・名誉理事、公益財団法人三宅一生デザイン文化財団理事、公益財団法人日本デザイン振興会理事などをつとめる。主著は『まっしぐらの花—中川幸夫』、『石元泰博—写真という思考』、『新井淳一—布・万華鏡』。

デザインサロントーク

森山明子氏とゲストの方々を迎え、以下日程で開催いたします。

  • 日時:3月29日(金)午後6時〜7時
  • 出演:横山正(東京大学名誉教授/空間史、IAMAS元学長)
  • 日時:4月6日(土)午後2時〜3時
  • 出演:佐藤卓(グラフィックデザイナー)
  • 日時:4月6日(土)午後4時〜5時
  • 出演:平野敬子(デザイナー)

詳細につきましては、このWebサイトまたはTwitterにてお知らせいたします。

第693回デザインギャラリー1953企画展<br />「本の知と美の領域vol.2 - 森山明子の仕事」

第693回デザインギャラリー1953企画展<br />「本の知と美の領域vol.2 - 森山明子の仕事」