Design Gallery 1953

The 676th Design Gallery 1953 Exhibition “Commemorating JPDA’s 50th Anniversary, Japan Package Design Competition 2011”

この度、日本デザインコミッティーでは、第676回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、日本パッケージデザイン協会との共催で、「JPDA創立50周年記念・日本パッケージデザイン大賞2011展」を開催いたします。私たちの身近にある商品は、ほとんどすべてがパッケージデザインを施され、商品として消費者の前に現れます。パッケージデザインは、物の本質を見極めて、情報を伝える重要な手段ですが、そこには消費活動が必ず伴っており、商品の販売と密接に繋がっています。このように重要な役割を担うパッケージデザインは、多くの場合、デザイナーの手により行われます。優れたパッケージデザインを行うパッケージデザイナーを多数擁する日本パッケージデザイン協会では、隔年、パッケージデザインの成果を競う審査「日本パッケージデザイン大賞(JPD AWARDS)」を行います。本企画展では、この審査で選ばれた、2011年度の入賞作品と審査員推薦作品を一堂に展示紹介いたします。

主催:日本デザインコミッティー、日本パッケージデザイン協会

「展覧会によせて」
本年度、創立50年という歴史の節目をむかえられ、半世紀にわたり日本のパッケージデザイン界の中心に位置し、デザインの啓蒙活動とともに、デザインを通し、社会の発展に貢献してこられた日本のパッケージデザイン協会のみなさまの活動の記録の必要性を強く感じ、尊敬の念いと祝福の気持ちを込めて、日本デザインコミッティーが主催する松屋銀座デザインギャラリー1953での展覧会を企画いたしました。この記念すべき年に、新たな歴史の通過点として、この度の展覧会を開催できる喜びを共に分かち合いたいと思います。

日本デザインコミッティーメンバー・担当 平野敬子

「展覧会開催にあたって」
今回、日本デザインコミッティーとの共催で「日本パッケージデザイン大賞2011展」をJPDA創立50周年記念として開催する運びとなりました。展示作品は全国から応募のあった976点の中から厳正な審査によって選ばれた入賞作品43点と審査員推薦の10点です。これらの作品は2008年から2010年にかけて制作された作品です。パッケージデザインは時代を写し取る証言者として、例えば卓上しょうゆ瓶はダイニングキッチンの普及により、薄型コンパクトは社会に出る女性のライフスタイルに、カップヌードルは食の洋風化に、リ・キャップ機能ペットボトル普及による「ながら飲み」の新習慣やリサイクルとゴミの軽量化にと、時代やライフスタイルの変化に対応し、また、変化を牽引して来ています。これらにはデザイン力だけでなく、印刷や包装技術の向上、素材や形状の革新などが欠かせません。そうした進歩を含めてパッケージデザインの未来を感じさせる沢山の作品に出合い、審査をさせていただいたことは私にとって大きな感動でした。皆さまも「未来をひらくパッケージデザイン」に出合い、感動を共有していただければ幸甚に存じます。

社団法人 日本パッケージデザイン協会 理事長 フミ・ササダ

展覧会概略

  • タイトル:第676回デザインギャラリー1953企画展
    「JPDA創立50周年記念・日本パッケージデザイン大賞2011展」
  • 会期:2011年5月18日(水)〜6月13日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
    朝10時〜夜8時まで(営業時間を変更する場合がございます)
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 主催・共催:日本デザインコミッティー、日本パッケージデザイン協会
  • 展覧会担当:平野敬子

日本パッケージデザイン大賞(JPD AWARDS)
JPD AWARDSは、パッケージというデザイン領域のプロフェッショナルたちが集い、作品のデザイン性や創造性を競う公募によるコンペティションです。全国から応募された1,000点強の作品から、選挙で選出された会員審査員と外部特別審査員による厳選な審査を経て、大賞と金・銀・銅賞及び入選作品が選出されます。1985年の創設から隔年で開催され、年鑑の発刊・展覧会の開催等を含め広く社会と人々にアピールしてきています。

社団法人 日本パッケージデザイン協会(JPDA)
JPDAはデザイナーから企業までパッケージデザイン(物を保護すると共に、その商品情報を提供する創作活動)に関わるすべての人によって構成され、会員個々の知識・経験と会員相互の活発な交流と情報の蓄積をベースに、パッケージデザインの向上・普及及び啓発を図りながら、生活文化を豊かにし、地域はもとより産業全体の発展に寄与することを目的に活動しています。1960年に創設され昨年創立50周年を迎えています。

第676回デザインギャラリー1953企画展 「JPDA創立50周年記念・日本パッケージデザイン大賞2011展」