Design Gallery 1953

The 658th Design Gallery 1953 Exhibition “LAMY: Intricacy of German Design”

この度、日本デザインコミッティーでは、第658回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、グラフィックデザイナー・佐藤晃一の“俳グラ(※)”作品を紹介する展覧会「俳グラや 佐藤晃一掛軸展」を開催の運びとなりました。(※俳グラ=俳句+グラフィックアートの略)

“掛軸”は古来より日本の伝統文化の中で重要な美術品として、多くの人々に愛されてきました。飛鳥時代には、仏教の伝来とともに「掛けて拝する」物として仏教美術の世界で珍重されました。室町時代には、「茶の湯」の開花により「床の間」に水墨画などの掛軸が愛好され、さらに江戸期に入ると西陣織など美しい織物を表装に使用したりして、掛軸はさまざまに変貌し発展を遂げてきました。戦後、掛軸は生活様式の変化などのため、生活の中に登場する機会が失われてしまいましたが、今回ご紹介いたしますのは、現代生活の中に活き活きと活かされるための“掛軸”の提案です。床の間など正式な室礼(しつらい)の場でなくとも、例えば、マンションなどのモダンな空間にも映える新しい掛軸をみなさまにご覧いただきます。

今回の掛軸では、佐藤晃一の俳句と彼のグラフィックアートが実に「俳句的に」結びついています。絵と言葉が巧みに組み合わされた佐藤晃一の独特の世界をご高覧下さい。なお、掛軸の他、同じ作品をフレームによって額装した展示方法でも提案いたします。

展覧会概略

作品集の販売

会期初日から、展覧会に展示した作品を収録した作品集「俳グラや 佐藤晃一作品集」(刊行:実業之日本社/定価=24万円・税別)を販売いたします。

第658回デザインギャラリー1953企画展「俳グラや 佐藤晃一掛軸展」