日本の生活の中に生きていた使って楽しむ伝統工芸が、近代量産社会の中、いつの間にか飾って眺めるものになりつつある。職人との共同作業から生み出される喜多俊之さんのプロダクトデザインは、この伝統工芸を現代の生活の中に蘇らせ、さらに未来への可能性も示している。錫(すず)、和紙、漆〈春慶塗〉の作品を御高覧下さい。(佐藤卓)
展覧会概略
- タイトル:第536回デザインギャラリー1953「喜多俊之/錫・和紙・漆 –職人とのコラボレーション–」
- 会期:1998年5月6日〜5月25日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:佐藤卓
- 協力:錫・奥田幸雄/和紙・長田和也、長島勲/漆・松澤壌