人間にとって衣類の次に身体に触れるものは椅子だと思います。権力の象徴であった椅子が人々のものになったのは近代であり、安楽の概念が椅子の性格を変えました。年齢の差を超えて吉村順三先生と2人の若いデザイナーとの協同の作品展を開きます。椅子の形をしたオブジェが多い現在、木と皮革と麻で作った、シンプルな折畳み椅子を是非御覧下さい。(松本哲夫)
展覧会概略
- タイトル:第410回デザインギャラリー1953「たためる椅子」 吉村順三・中村好文・丸谷芳正、三氏の共同開発による椅子
- 会期:1990年1月17日〜2月5日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:松本哲夫