Design Gallery 1953

The 183rd Design Gallery 1953 Exhibition “VUOKKO: Textile and Dress Design”

ヴォッコは、マリメッコ開拓期のチーフデザイナーとして、フィンランドデザインを世界に知らせる上で大きな役割を果した。現在ヴォッコのドレスは、スカンジナビアはもとより、アメリカ、ヨーロッパ等で大変な注目を集めている。ヴォッコのテキスタイルとドレスは、非常にシンプルで一見建築的ですらある。常に空間のオブジェクトとして、自然、時代、環境を意識し、「物はすべて全体に従属する。」というヴォッコの思想が一貫している。またドレスが女性の重荷や義務になること、虚栄や着る人を越えてしまうような個性に対して強い疑問を投げかける。ドレスの単純性、構造性と、パターンと素材の見事な結びつき。ドレスの中でいかに身体が自由になれるか、ヴォッコのドレスに対する考えが、生活と思考の解放にまでつながっている。(粟辻博)

展覧会概略

  • タイトル:第183回デザインギャラリー1953「VUOKKO ヴオッコ –テキスタイルとドレスデザイン–」
  • 会期:1976年4月23日〜5月12日
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 展覧会担当:粟辻博
  • 協力:フィンランド大使館

第183回デザインギャラリー1953「VUOKKO ヴオッコ --テキスタイルとドレスデザイン--」

第183回デザインギャラリー1953「VUOKKO ヴオッコ --テキスタイルとドレスデザイン--」