アメリカのレターヘッドの展示は、当ギャラリー展としては3回目になります。今回のものはシカゴのアドヴァタイジング・アンド・セールス・プロモーションがおこなった業務用のレターヘッドのコンテストに応募して、選ばれたものの3カ年分を中心として展示しました。前回のものと比べると必ずしも秀作揃いとは申せませんが、アメリカの企業や事務所などが、日常どのようなレターヘッドを使っているか、その平均的な水準はよくうかがえると思います。少くとも彼らがレターヘッドのデザインをないがしろにしていないことは、よくおわかりになると思います。わが国でもレターヘッドの重要性は徐々に認められてきたようですが、わが国の経済成長に比べて、国際的な観点からすると未だしといわなければなりません。いいレターヘッドを作るには、すぐれたマークやロゴタイプがいかに必要とされるか、その点もよくおわかりになると思います。(原弘)
展覧会概略
- タイトル:第91回デザインギャラリー1953「アメリカのレターヘッド」
- 会期:1971年5月28日〜6月16日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:原弘
- 後援:株式会社竹尾洋紙店