「Designer’s Catalogue」はデザインの現在抱えているその時々の問題を背景に、ややもすれば隠れていしまいがちなプロダクトデザイナーという職能を多くの市民の前に持ち出して、生活とデザインについて考えるチャンスを持ってもらおうという企画です。これまでは企業や商品の背後に隠れていたデザイナー個人を引き出し、デザインが結局は個人の意識や価値観が支配しているという事実を取り出す作業をしてきましたが、今回からは商品ができ上がるまでのプロセスを示すことで、個人と組織がどのように市民へのメッセージとしてのデザインを推進してきたかに焦点を当てていきたいと考えました。この展覧会を通じて、市民・企業・デザイン組織・デザイナーの関係を透かし見る事が出きればと思います。(黒川雅之)
展覧会概略
- タイトル:第589回デザインギャラリー1953「Designer’s Catalogue–8」
- 会期:2002年9月11日〜10月7日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:黒川雅之
- 協賛:株式会社東芝、三菱電機株式会社
- 協力:シャープ株式会社