改憲論、護憲論がいくら渦巻いても、ちゃんと日本国憲法を読んでみなければ、なんのことかわからない。それなのに、ほとんどの人は憲法なんか難しいといって敬遠してしまう。ところが、今度、松永真のディレクションによって親しみやすく、読みやすい日本国憲法という本が出版された。そして今、ベストセラーである。一体、どこがこの本の魅力なのか、それを探ってみるのがこの展覧会である。私もはじめて憲法を読んでみた。立派な見識と格調高い文体に感動した。世界一の憲法ではないかと思う。松永真のディレクションのおかげで、私は日本の憲法に崇高な理想を感じた。(亀倉雄策)
展覧会概略
- タイトル:第290回デザインギャラリー1953 松永真と小学館の「日本国憲法」
- 会期:1982年6月4日〜6月16日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:亀倉雄策
- 協賛:小学館