森島紘はかつて日宣美展に出品し、奨励賞と特選を2回受賞するという輝やかしいスタートを切り日宣美会員になった。その後アメリカに渡ってCBC社などで活躍し1973年に帰国した。彼のグラフィックデザイナーとしての作風は、シャープで華麗であり、時としてユーモラスである。森島がいつの頃からか、動物を中心とした木製遊具をこつこつと造り始めた。ここにも森島の特性が見事に結晶して、その造型の確かさ、仕上げの丹念さ、そして又ユーモラスなエロティシズム、明快で美しい色彩など、実に楽しいものとなった。これ等を森島が初めて発表するわけである。(永井一正)
展覧会概略
- タイトル:第197回デザインギャラリー1953「遊具シリーズ1 森島紘展」
- 会期:1977年2月11日〜2月23日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:永井一正