ガウディに従来の建築家又は美術批評家はその一面である装飾的芸術面のみ強調しその本質的な機構の合理性は無視しがちであったが、ここに物理学者である松倉氏の企画によって展示される資料、特にガウディの最高傑作のひとつであるコロニア・グエルの教会の為の吊り下げ実験のカテナリー曲線は鎖によって松倉氏自身がガウディの構想に従って制作したものでガウディの真髄を知るうえに又とない機会となるだろう。(柳宗理)
展覧会概略
- タイトル:第180回デザインギャラリー1953「ガウディ・その建築の構想」
- 会期:1976年2月20日〜3月10日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:柳宗理
- 後援:社団法人日本建築家協会
- 企画:松倉保夫〈九州芸術工科大学教授〉