イタリーデザインの栄光を支える陰に、日本人デザイナーがいる、とよくいわれる。もはや日本人抜きのイタリーデザインは考えられない–。こんな冗談もきかれる。それほどに密着した存在であるらしい。何が彼らを魅きつけるのであろうか。日本の現状を考えると、逆に問題提起をつきつけられているような気がする。まさか、うまくて安いイタリー料理とワインのためだけではないだろう。ここに登場するのは、フリーランスデザイナーとして、あるいは協働者として、ミラノを中心に活躍している人たちである。(渡辺力)
展覧会概略
- タイトル:第135回デザインギャラリー1953「在伊日本デザイナー展」
- 会期:1973年9月21日〜10月3日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:渡辺力
- 協賛:’73 Design Year
- 協力:クラレインテリア株式会社