30何年もこの国の風雪にさらされながら、およそ日本風などというかげりを持たない明快な作品。《日本》を足がかりにして、そのことによって、有利に仕事を展開している人たちが多い中で、倉俣史朗は稀少な存在といえるだろう。この小さなギャラリーで、これまでの彼の仕事の、片りんしか伝えることができないのは、いささか残念である。(渡辺力)
展覧会概略
- タイトル:第125回デザインギャラリー1953「倉俣史朗の造形」
- 会期:1973年3月16日〜3月28日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:渡辺力