アクリルは、戦前、航空機尖塔の風防に用いられて以来、熱可塑性樹脂の中でも最も長い歴史をもち、特に光学的物性の面では、未だに他の追従を許していない。プラスティック・エイジとよばれる’70年代は、化合物の開発と工業化によって、数々の製品が日常生活に斎たらされるだろうが、依然アクリルは独自孤高の座を占める。その優れた透明度と、鮮明な光色によって発揮される様々な姿を、拡大して見つめようというのが、今回の展示の目的である。(剣持勇)
展覧会概略
- タイトル:第79回デザインギャラリー1953「アクリルの世界」
- 会期:1970年10月9日〜10月28日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:剣持勇
- 協力:協和ガス化学工業株式会社