マックス・フーバーはミラノで活躍しているイタリアの第一線デザイナー。東京で個展をひらき,皆さんに見ていただくのが,日本びいきの彼の,数年来の希望でした。しかし,それだけではありません。同氏はかつてミラノのラ・リナシェンテ百貨店のアート・ディレクターとして,今日の基本線をうち出した人物。その後,同百貨店が,コンパッソ・ドーロ賞などを創設,イタリアのデザイン運動の一大據点となっていることは,国際的にもよく知られています。そういう意味でも,同氏の個展が,日本のラ・リナシェンテともいうべき,銀座松屋を会場として開かれることに,大きな意義が見いだせると思います。(勝見勝)
展覧会概略
- タイトル:第13回デザインギャラリー1953「マックス・フーバーのグラフィック・デザイン」
- 会期:1965年3月22日〜4月14日
- 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
- 主催:日本デザインコミッティー
- 展覧会担当:勝見勝