1960年生東京生まれ。デザイナーの原兆英・原成光両氏に師事した後、1990年コイズミスタジオ設立。箸置きから建築まで生活に関わる全てのデザインを手掛ける。2003年にはデザインを伝える場として東京の国立市に「こいずみ道具店」を開きリアルなデザイン活動を展開している。2003年「デザインの素」(ラトルズ)出版。2005年ギャラリー間展覧会、同時に「と/to」(TOTO出版)出版。2007年小泉誠展「匣&函」富山県大山地区「木と出会えるまちづくり」委員長。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。
著者=猪熊弦一郎 出版社=文化出版局 初版年度=1984年
以前、カメラマンのスタジオを訪れたときに、錆びたボルトや流木が転がっていた。師である建築家の自宅にも、石ころや異国の金物が置いてあり、どれも美しく感じた。この中でも画家の猪熊弦一郎さんの回りには美しい品々が所狭しと並んでいる。この本も25歳頃に出会い、僕の事務所に得体の知れない物体が沢山転がっている原因をつくった本だと思っている。
著者=JOHN KASSAY 出版社=Univ of Massachusetts Pr 初版年度=1980年
言葉さえも虚飾を嫌った純粋で無駄のない形を求めたシェーカー教徒の家具の図面集で、木工技術を学んでいた学生時代に出会った本。強い思想と限られた設備と環境でつくられた家具は、生活に対する様々な工夫が込められ、駆け出しの学生にも理解しやすく、当時もこの図面を読み取りながら現物の形をつくり家具を身体で学ぶきっかけとなった。
著者=倉俣史郎 出版社=鹿島出版会 初版年度=1976年
言わずと知れたインテリアデザイナー倉俣史朗さんの仕事集。この原稿を書いていて「倉俣史朗」と書くだけでも恐れ多くて手が進まない。それくらい僕の中では強い存在なのかもしれない。本の中身も素晴らしいのですが、なによりもこの本のタイトルが「倉俣史朗の作品」ではなく「仕事」というところに心を魅かれている。
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