1954年横浜生まれ。1979年東京大学建築学科大学院修了。コロンビア大学客員研究員を経て、隈研吾建築都市設計事務所主宰。自然と技術と人間との新しい関係を切り開く建築を提案。2001年より慶應義塾大学理工学部教授。主な作品に「亀老山展望台」「水/ガラス」(アメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞)「森舞台/宮城県登米町伝統芸能伝承館」(日本建築学会受賞)「那珂川町馬頭広重美術館」(村野藤吾賞、林野庁長官賞受賞)「石の美術館」(インターナショナル・ストーン・アーキテクチャー・アワード受賞)。また、2002年フィンランドよりスピリット・オブ・ネーチャー−国際木の建築賞を受賞。著書に「反オブジェクト」(筑摩書房)「新・建築入門」(ちくま新書)「建築的欲望の終焉」(新潮社)「負ける建築」(岩波書店)など。
著者=吉田健一 出版社=講談社学芸文庫 初版年度=1990年
「ヨーロッパの世紀末」を15才の時に読んで以来、吉田健一から「近代」とは何かについて、いろいろ学んだ。大学で学んだモダニズム建築と、吉田健一の「近代」とのギャップをどう解くかに、30年くらい費やした気もする。「金沢」は、その解を得るのに役に立った一冊。
著者=E.パノフスキー 訳=木田元 出版社=哲学書房 初版年度=2003年
「遠近法」の背後にあるものについて目を開かれたのは、広重美術館の設計中にフランク・ロイド・ライトの広重論にふれた時である。その時パノフスキーを読み返した。遠近法的な建築ではなく、レイヤー的、非遠近法的な建築を作ろうと思い始めるきっかけの本。
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著者=飯島洋一 出版社=青土社 初版年度=1996年
自分の建築の中に、どう天皇制が内蔵されているかなど考えたこともなかったが、この本に触発されて、「内なる天皇制」を相対化できたような気がする。
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