2019年2月 7日
この度、日本デザインコミッティーでは、第752回デザインギャラリー1953企画展として、「紀寺の家考 これからの町家暮らしの可能性」を開催いたします。
'紀寺の家'は、独特のスタイルで活動している宿泊施設です。奈良市内紀寺町の廃屋だった町家を日本建築の伝統的な技法によって生まれ変わらせました。単なる宿泊施設の域を超えて、そこで生活することを意識させるような雰囲気を醸しています。運営スタッフの立ち居振る舞いも潔いものがあり、禅寺の作務のごとき趣があります。紀寺の家は、建物の魅力とそこで働くスタッフの存在に意味深いものがあります。
本展では、紀寺の家の建立前と後、宿泊施設としての活動実態を絡ませてご紹介します。いつか、訪れたくなる紀寺の家の魅力を実感していただければ幸いです。
奈良町にある「紀寺の家」をご存じだろうか? 建築家の父が廃屋だった町家を日本の伝統技法によって甦らせ、息子がそれを宿にした。そこでは100年という時間の堆積や暮らしの息づかいを感じることができる。2016年には登録有形文化財にも登録された。この3棟5戸の町家は奈良の古くて新しい風景になった。
◎開催時間等については、松屋銀座のWebサイトにて、営業日・営業時間をご参照ください。
展覧会初日の2月19日(火)は、松屋で松美会が開催されます。この開催に合わせ、紀寺の家のスタッフがギャラリーに在廊し、紀寺の家の魅力を解説します。合わせて、宿泊券の販売をいたします。