JAPAN DESIGN COMMITTEE

デザインギャラリー1953

第709回デザインギャラリー1953企画展
「真穴みかん写真展」

2014年9月24日

この度、日本デザインコミッティーでは、第709回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「真穴みかん写真展」を開催いたします。
愛媛県八幡浜市・真穴地区は、みかん生産の一大産地です。ここでつくられるみかんは “真穴みかん” と呼ばれいます。明治40年頃より本格的な栽培が始まって以降、温暖な気候に恵まれたこの地で、高級みかんとして多くの人々に愛されてきました。現在では、約180戸の農家が年間8,000〜9,000トンを生産し、人気のみかんブランドとして知られています。本展では、真穴みかんとそれを取り巻く環境、地域、さらには生産に携わる人々との関わりを写真に捉え、展示いたします。写真は、世界各国で活躍する広川泰士氏によるものです。本展では、約70点を一同に展示し、真穴みかんの魅力をご紹介します。

真穴みかんwebサイト:http://marumamikan.com/
展示情報ページ:http://marumamikan.com/exhibition/

展覧会概略

  • タイトル:第709回デザインギャラリー1953企画展「真穴みかん写真展」
  • 会期:2014年10月15日(水)〜11月10日(月)最終日午後5時閉場・入場無料
  • 会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
  • 主催:日本デザインコミッティー
  • 協賛:JAにしうわ 真穴柑橘共同選果部会
  • 後援:八幡浜市
  • 企画・アートディレクション:佐藤卓

メッセージ

真穴みかん写真展開催にあたって
日本各地の風景が近代化により画一化していく中で、地域が育んできた貴重な風景が、まだ国内のところどころに残っています。愛媛県八幡浜市のみかんの産地は、まさにそのひとつでしょう。甘くて薄皮の美味しい真穴みかんは、この地で育まれてきました。この産地を、写真家・広川泰士が5年間にわたり撮りおろしました。その写真集の発売を記念して、この度、東京の銀座松屋7階にあるデザインギャラリー1953にて、真穴みかん写真展が開催されることになりました。みかんのシズル、海に面した急斜面の畑、働く人、道具、路地など、日本の原風景が残るこの産地の写真を、実際のプリントにてぜひご高覧いただきたく思います。この企画が、少しでも日本が大切にしなければならない風景を将来に残していく手助けになれば、それほど嬉しいことはありません。
企画・アートディレクション:佐藤卓

広川泰士・略歴

1950年神奈川県逗子市生まれ。1974年より写真家として活動を始め、ザルツブルグ、パリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストン、シドニー、東京他、世界各都市での個展、美術展への招待出展等で作品を発表している。また、撮影監督を手掛けた「トニー滝谷」(市川準監督 2004年)は世界30余ヵ国で上映され、ロカルノ映画祭において審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞の3賞を同時受賞している。

第45回デザインサロントーク

  • 日時:2014年10月18日(土)午後4時〜5時
  • 会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
  • 出演:広川泰士(写真家)、佐藤卓(グラフィックデザイナー)
  • 参加費:無料
  • 申し込み:不要
  • 定員:着席可能20名程度

詳細につきましては、このWebサイトまたはTwitterにてお知らせいたします。

愛媛県八幡浜市真穴地区について

愛媛県の南西部に位置する八幡浜市。その最南端に真穴地区があります。「真穴」という名称は、真綱代地区と穴井地区を合わせた呼称です。日本一細長い佐田岬半島の根元に位置し、眼前には穏やかな宇和海、それを取り囲むように見渡す限りみかん畑を背にする、昔ながらの風景を残した小さな農村です。沿岸は変化に富んだ複雑なリアス式海岸で、山がちで平地が少なく、その斜面に沿って温州みかんの栽培が盛んに行われています。真穴地区は、古くから日本を代表する温州みかんの産地で、地形、方位、気候、土壌など、みかん栽培に必要な自然条件に恵まれています。海岸付近から標高250メートルにまで至る斜面には、先人がひとつひとつ石を積み重ねて造り上げた石垣が形成され、その段々畑の景観は最大の特徴ともいえます。加えて、この石垣からの太陽の照り返しや水はけの良さは、高品質なみかんを作るための大きな要因となっています。真穴地区におけるみかん栽培は、明治24年に柑橘が導入されてから現在に至るまで、120年余りの時を重ねてきました。その長い歴史の中においては、最高の栄誉である柑橘産地初の天皇杯受賞をはじめ農林大臣賞ほか数多くの賞を受賞してきました。このような先人の偉業を継承しつつ、現在では180戸余りの農家が約8000トンのみかんを生産しています。真穴みかんは、甘さと酸味のバランスが良く果皮とじょうのう膜(内皮)が非常に薄いため、とろけるような食感が特徴です。先人の培った技術を確実に引き継ぎつつ、新たな栽培技術の開発や導入も積極的に行っています。真穴共同選果場の施設に於いても、味を判断するための非破壊光センサーなどの最新鋭機器が導入されています。
また、文化的な観点からも興味深いものが多く、真穴地区の中でも穴井はかつて農村歌舞伎を盛んに上演していた時期があり、それらの貴重な衣装や資料が今も大切に保管されています。また、無形文化財に指定されている、座敷雛というお祭りも有名です。長女が誕生した春に一度だけ地域を挙げてお祝いをする雛祭りで、雛人形を飾るために家の座敷に日本庭園を造るという非常に豪華絢爛なお祝いです。

愛媛県八幡浜市真穴地区 地図

第709回デザインギャラリー1953企画展<br />「真穴みかん写真展」

第709回デザインギャラリー1953企画展<br />「真穴みかん写真展」

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